食のライフスタイル・麦文化とパン食

日本では古来麦が作られており、縄文時代にはパンに似たものが食べられていた事がわかっています。しかし日本人がパンを食べるようになって来たのは戦後の事で、それ以前にはパンはありませんでした。日本人が麦を選ばず米を選んだ背景には、その収穫量にありました。米は現在技術で1粒から約2000粒が取れますが麦は1粒から300粒程度で、狭い平地を盛る日本の国土には米は向いていたのです。また、もみ殻を取り去るだけで、粒のまま食べられ栄養価が高く、麦は粒にした後でさらに粉にしなければならず、その後ようやくパンやパスタなどに作る事ができます。また米は食味が良いので、噛むほどに味があり美味しく副菜をあまり必要としないというところでしょう。パンなどはそれだけではメインにならず、副菜を必要としますので、国土が狭い日本にはあまり適さなかったのです。しかし、麦は完全になくなる事はなく、味噌や醤油として利用され、日本古来の文化と伝統を育んできたのです。